毎日どんなお茶を飲んでますか? 一杯のお茶でほっこりするひとときを・・・
水の話
2007年06月06日 (水) | 編集 |
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美味しいお茶を淹れるには、まずは水のことを考えなくてはいけません。
お茶を淹れる水について、前から一度書いておこうと思いつつ、なかなか自分の考えがまとまらず、のびのびになってました。日本茶を淹れるのは軟水が良いとかいわれていますが、一体軟水、硬水の区分ってどうなん?っていうことで、ここにちょっとまとめてみました。
水の硬度というのは、水の中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を炭酸カルシウム(ドイツ式なら酸化カルシウム)に換算した値が水の硬度の定義です。ドイツ式とアメリカ式があり日本はアメリカ式を採用してます。ドイツ式とアメリカ式の違いはカルシウムがどんな形で地中に含まれているかという考え方と単位が異なるそうです。
また、硬水軟水の定義はそれぞれの国によって異なります。
WHO基準では
   軟水       60mg/l未満
   中程度の軟水 60~120mg/l
   硬水      120~180mg/l
   非常な硬水  180mg/l以上

日本では
   軟水      0~178mg/l
   中間の水  178~357mg/l
   硬水       357mg/l以上
となってます。それで、自分の住んでいる地域の水道水がどれぐらいの硬度のものなのかというのはそれぞれの水道局に聞けばわかりますが、こちらのページなど参照になさってください。
ちなみに私の住んでいる大阪市は硬度43mg/lでpH7.6(大阪市の水道局のHPより)となってます。
日本のほとんどの地域の水道水の平均硬度は50~60mh/lなので、軟水です。沖縄の一部などでは硬水のところもありますが、水道の蛇口をひねって出る水は、軟水ということですので、ペットボトルのお水を使わなくとも、水道水でも十分美味しいお茶が淹れられるということです。
皆さんは普段どんなお水でお茶を淹れられてますか?
ちなみに私は水道水の水をとりあえずブリタ(浄水器)に通して、熱いお茶はそれを沸騰させ、水出しのお茶はそのままつかってます。まあ、今は大阪の水は高度浄水処理水になっているので、カルキ臭などもほとんど感じられませんし、そのまま飲んでも結構いけますね。昔ほどひどくはないです。

さて、なぜ、日本茶を淹れるのに適しているのは軟水なのかということですが、水の硬度が高くなると、カルシウムイオンやマグネシウムイオンがお茶のカテキンを溶け出しにくくして、味が淡白になり、香りも薄く、白く濁ってしまうとのことです。ということは、渋いカテキンたっぷりのお茶はちょっと硬度が高めの軟水でいれると理論的には、そんなに渋みは出ないってことになりますね。でも、カテキンも摂取できないということですね。
では、紅茶や烏龍茶はどうなんでしょうか。紅茶文化の発達した英国ではロンドンはすっごい硬水(300)です。でも、お友達からはロンドンで飲んだ紅茶はとっても美味しかったと聞きました。中国も基本的には硬水ですよね。北京の水道水の硬度は360とか・・・。実は、私北京にいたときは時々水道の蛇口からのお水をそのまま飲んだりしてましたけど、お腹はゆるくなりませんでした。あっ、硬度の高い水を飲むと、お腹がゆるくなるというのは、硬水には硫酸マグネシウムと言う下剤と同じ成分が多く含まれているからだということです。最近の北京では上水道の水から、虫が出てきたらしいです。汚染もますます酷くなっているということですね。そっちのほうが怖いですよね。にもかかわらず?、だからこそ?五輪の主会場などでは、直接飲めるよう水道施設の整備をすすめていて、水不足に対応するために北京から約300キロ離れた河北省の4つのダムから水を引く計画らしいです。一体どんな水になるのやら、塩素いっぱいってことにならなきゃ良いですけど…。

話がそれてしまいましたが、日本茶が軟水で淹れると美味しいと言われているのが、そのまま日本茶以外の他のお茶には当てはまらないということでしょうか。北京などの北の地方ではジャスミン茶、南の地域では龍井茶などの緑茶が好まれて飲まれていたと言うことを考えると、土地のお水とお茶の関係は調べると面白そうですね。よく言われるのは、お茶が採れたその土地の水でお茶をいれるのが一番おいしいということ。果たして本当にそうなのでしょうか?これもまた、いろいろと調べると面白そうですね。その他にも、硬水だと石けんが泡立たないとか、沸騰させると炭酸カルシウムとなって白く結晶してしまい、やかんの内側が真っ白になったり、ガラスのカップに残った水滴が乾くと白く型が付いたりします。それに、ウォシュレットの先端部分がすぐ詰まってしまうらしいです。海外でウォシュレットが普及しにくいのは、こういう理由もあるのでしょうね。話がまたまたそれてしまいましたが、紅茶も中国茶もなんだか奥が深そうなので、ここは日本茶にだけとどめておきましょう。日本茶を海外で淹れるときには、お水の硬度にも注意しないと美味しい日本茶は淹れられないということです。
あと、日本茶インストラクターの通信教育を受けているときの本には、pHについても、書かれています。pHが高くなる(アルカリ性になる)と水色が赤黒くなり、またpHが低くなる(酸性になる)と水色が薄くなるということです。でも、味を決定するのは硬度のようです。じゃあ、アルカリイオン水でお茶を淹れると色が変わっちゃうの?そもそもイオン水って何?ということになるので、これはまた後日、機会があれば・・・。水そのものも、奥が深いです。だから、それゆえにいろいろとビジネスにつながるんですね。違う意味での水商売ですね。wink5